大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

2019-01-01から1年間の記事一覧

今年もあと1日

明るい日を夢見て 12月30日、今年も残すところ1日になりました。 今年を振り返れば、前半は良かったけど後半は苦しい1年になってしまいました。 来年はもっと明るい話題に満ちて、活発な開発活動にいどんでいける年にしたいと思います。 もっと積極的に動い…

開発者の夢は

夢の途中 今年も残り少なくなってしまいました。 まだプラズマに火がつかないのが残念でなりません。 みんないいものを見極める目をもってほしいなと願っている日々が続いています。 苦しい日々だけど、開発者の夢は人の役に立つものを世に送り届けること。 …

まもなくノーベル賞授賞式が始まります。

ろうそくの科学 今年のノーベル賞授賞式がまもなく始まります。 受賞者吉野彰さんが、子供の頃に啓発を受けたという本をご紹介しておきます。 私も中学生の頃に読んだ記憶があるんだけど、ノーベル賞には届かなかったな。 それはさておき、今考えてみれば子…

なぜ低電力のプラズマが必要なのか

ろうそくの炎で作り出されたおとぎの国 今まで、何回にも渡って低電力で稼働するプラズマが必要だと書いてきましたが今日はちょっと突っ込んで書いてみようと思います。 プラズマの発生形態は様々なものがあり、皆さんも雷のように放電させてプラズマを作っ…

NOxの生成がないプラズマに注目

多くの効果をご紹介してきた大気圧プラズマですが、多くのシステムが高電圧による放電を利用していることから、NOx(窒素酸化物)の生成が確認されています。 しかし、環境保全対策として利用する中でNoxの生成は問題があることが指摘されています。 そこで…

リンクページに追加

リンクページにプラズマテクノロジーを追加しました。 誘電体を形作る物質の結晶 プラズマの多様な効果をお知らせしているページです。 ぜひプラズマの効果を感じていただきたいと思います。

水とシリカで作る超撥水膜Ⅱ

先程の記事で超撥水膜をご紹介しましたが、ほんの少しだけ種明かしをしておきます。 ガラス上の超撥水膜写真 前回の記事で水とシリカだけで構成すると書きましたので、その詳細をご説明いたします。 まず、水は通常の水道水でも問題ありません。 ビーカーに…

水とシリカで作る超撥水膜

この写真、ガラスプレパラートの上に水とシリカのナノ粉末だけで薄膜を作りその上に水を垂らしたものです。 写真でもわかるように水がまるで水銀が空気中で丸くなる時のような挙動を示します。 宇宙君間での実験でよく見る画像ですが、地球上でも水がほぼ球…

メチロバクテリウムとプラズマ殺菌

昨日水回りのピンク汚れの正体はメチロバクテリウムという細菌であることをご紹介しましたが、本日はもう少し詳細をお伝えすると同時にプラズマはなぜ効果を発揮するのかについてもご紹介したいと思います。 お風呂のピンク汚れ 最初にメチロバクテリウムに…

お風呂や洗面所のピンクカビ

日常生活の中で、お風呂や洗面所、トイレ、洗濯機あるいはペットの食器等の水回り製品にいつの間にかピンクの汚れが発生していることがあります。一般的にはピンクカビと呼ばれることが多いようですが、このピンクの汚れはカビではなくバクテリアが原因で発…

生命が住める地球環境を守った水(4℃)の秘密

先日の台風では水の怖さを嫌というほど教えられましたが、水は生命が住める地球環境を守ってきた最大の功労者なのです。 特に温暖化現象が問題になっている現代においてはみんなに知っておいて欲しい重要なポイントをお伝えしたいと思います。 氷山 水は特殊…

高気圧と低気圧

今回の台風19号、日本各地に大きな爪痕を残して通り過ぎました。今回も自然災害の恐ろしさを思い知らされることになりました。 今は被災された方の一日も早い復興を願わずにはいられません。 ところで、地球の大気は地球の引力により同じように地球に張り…

ニコチンの水とプラズマエアーの効果

プラズマが喫煙室のニオイ消しに使われていることが多いのは周知の事実ですが、水に溶けたニコチンにはどのような効果があるのかを調べてみました。 まずはタバコの葉を水に溶かし浸出した水を濾過して葉を取り除いた水を作りました。文献によればこれは猛毒…

プラズマ発生ヘッドの形状の自由度

大気圧バリア放電のプラズマヘッドは2つの対向する電極と高耐電圧の誘電体によって形成されます。 更に誘電体にはプラズマの強い酸化力によっても電極としての金属が酸化されることのない素材であることが要求されます。 もし、プラズマの酸化力によって金…

オーロラのお話 自然の中のプラズマ現象Ⅱ

きれいに輝くオーロラ 前回は自然の中のプラズマ現象として雷を紹介しましたが、今回はオーロラ現象について紹介してみたいと思います。 空高くにゆらめく赤や緑色の光のカーテンのようなオーロラですが、この光の原因となっているのは、太陽からくる風で、…

雷のお話 自然の中のプラズマ現象

このブログではプラズマについて多くの記事を書いていますが、 プラズマという言葉がどうも遠くてわかりにくいという概念を持つ方が多いのではないでしょうか。そこで自然界に溢れているプラズマ現象について触れてみたいと思います。 地球上で簡単に観測で…

起電力を持つ薄膜Ⅱ

前回偶然に発見した起電力を持つ薄膜に関して環境温度の変化と起電力の関連を調べました。実験で使ったものは100mm✕100mmのアルミ板に薄膜を形成し、その対向電極として50mm✕50mの銅メッシュ板を使用しました。また、薄膜の構成を2種類作成して測定をしてみ…

起電力を持つ薄膜

大気圧誘電体バリア放電用の誘電体膜の性能を上げる開発をやっているなかで、測定値の変化によくわからないデータが出てくるようになりました。それは、偶然の思いつきよってとある物質Xを薄膜の中に分散させたときに発生して来ました。その物質は決して特殊…

プラズマによる水のPH変化

初期値の水の状況 前回に続いてプラズマエアーバブリングによる水のPH変化を調べました。 上記の写真は蒸留水200gにアンモニア水0.1gを滴下して撹拌した状態です。 テトラ社のPHテスト用セットを用いて色によるPHを測定しました。 写真では色がよく…

プラズマによる水の電気抵抗値変化

プラズマバブリングによる水の電気伝導度比較 プラズマが水に対してどのような変化を与えるかの実験の一環として水の電気抵抗値変化を測定しました。 実験は、庭のメダカがいる池の水を採取し、これにプラズマエアーをバブリングして測定してみました。 結果…

水のプラズマ殺菌

水滴 前回の話で塩素による水の殺菌を説明しましたが、塩素殺菌によるトリハロメタン生成とその危険性についても紹介しました。 塩素の残留性は長時間に渡って水を殺菌する上ではコストパフォーマンスが高いということはわかりますが、下水処理場や浄水場で…

水の塩素殺菌とトリハロメタン

安全な飲料水 水の殺菌ということが言われていますが、その方法は様々であり生物的な分解や物理的な分解等が利用されています。今回は長い間利用されてきた塩素による水の殺菌について考えてみたいと思います。 一般に細菌、ウイルスなどの病原菌などを殺し…

プラズマの食品分野における用途開発

プラズマ発光をしている様子 現状における大気圧プラズマの具体的な用途が研究されている分野においてご紹介しておきいたいと思います。様々な分野において大気圧プラズマの具体的な導入研究が行われているので、少しずつ掘り下げてみたいと思います。 まず…

プラズマが一歩進歩しました。

透明タイプ誘電体 ホワイトタイプ誘電体 誘電体バリア放電の重要な要素になる誘電体。この誘電体はより誘電率が高いことが必要であるだけではなく、プラズマ放電することで対向する電極をプラズマの酸化作用から守るという役割が求められます。良くも悪くも…

新たな機能性薄膜の開発を開始しました。

フレキシブル薄膜 弊社の得意とする耐熱バインダーの技術と沈降防止技術を組み合わせることで光学的な機能を持った薄膜の開発に着手しました。 光学的な用途では、世の中に数多くの素材がありますが光エネルギーを変換するような機能のものは少ないのではな…

時代が変わっても!!

時代が変わっても真実は変わらない。 どんな些細な??にも真剣に取り組んで、真実をみつけていくのが開発者の努め。 メディアの誤った理解を鵜呑みにせず、常に自問自答を繰り返して一歩でも前に進んで行きたいものです。そのためには大変な努力と忍耐が必…

そろそろ悪癖を見直さないと

技術者の魂 平成も残りあと僅か、新しい時代を迎えようとしています。 産業の世界において、平成の時代に全盛を迎えたのが「データ至上主義」だったような気がします。その結果が招いた大問題が、世界的にもネームバリューの高い企業による「データ改竄問題…

実際に見てみると!!

プラズマ発光の状況 最近弊社へご訪問される方が増えております。 私の感覚ではどうしても技術の真髄をお伝えするには実際にご来社されその目で現実を御覧いただきたいと考えているからです。 ご来訪された方には、プラズマ開発の根源を支えている各種薄膜技…

時代を変えて行けるのは気づいた人たち

このブログを書き始めてから数多くのお問い合わせを頂いています。 私がいつもお話させて頂いているのは、プラズマそのものの優秀性ももちろんですが、一番大切なことは環境保全のためにエネルギー効率の良い対応作を考えることが一番重要なことだということ…

まだ先入観が!!

プラズマ放電 プラズマを利用しようとしている頭の中にプラズマ=超高価という図式がまだ残っているようです。 確かに今までは、プラズマは超高電圧を用いるために、安全性等を考慮するための余計な設備費用がかかり超高価になっていた事は事実です。 工業的…