大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

プラズマの発生するオゾンの力で家の空気をウイルスから守ろう

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ウイルスストップ宣言

 いよいよ緊急事態宣言が解除に向かって動き出しました。ただ、これはウイルスがいなくなったわけではなく、みんなの努力によって感染が落ち着いてきたというだけのことです。

 誰かが気を抜いて動き回ればいつでも感染のスピードは上がってしまいます。

 

 そこで、もう一度お伝えしたいのはプラズマの発生するオゾンフリーラジカルによって室内の空気を消毒するという方法を一度検討してみて下さいということです。

 

 インフルエンザ等のコロナウイルスはオゾンおよび各種のフリーラジカルの酸化力によって脂質過酸化反応をおこし、ウイルスが生存できなくなります。新型コロナウイルスもエンベローブを持つコロナウイルスであることから同様の効果が考えられます。

 

 各地の医療機関が先を争うようにしてオゾン発生器を購入しているが生産が追いつかないと言うようなこともニュースで伝えられています。

 

 ぜひ、医療機関だけでなく、一般の御家庭でも家庭内感染の砦として検討されることをおすすめします。

 

 

 

 

 

放電によるフリーラジカルでカビ(細菌)も退治しよう。

 ウイルスに関して脂質過酸化現象によってウイルスが死滅すると書いて来ましたが、ウイルスは目に見えないので、生物としてはもう少し大きくて目に見えるカビに対する効果をお見せしましょう。カビは細菌の塊で出来ていますので、プラズマのフリーラジカルが細菌にどのような効果を発揮するかのテストになります。

 そこで、今回はお餅に生えてしまったカビにプラズマを照射してカビが退治できるかどうか確認をしました。お餅を常温で放置し、カビが生えるのを待ちました。2週間ほどで、下の写真のように表面にびっしりとカビが発生しました。

 発生したカビにプラズマの自由電子を当ててみました。

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プラズマの発生するフリーラジカルを120分照射した結果が下の写真のように変化しました。

 

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 ご覧のようにカビはほぼ100%死滅して元のお餅の地肌が見えるようになりました。これはカビという細菌に対して効果を発揮したと考えられます。

  このようにして、放電が生み出したフリーラジカルはウイルスだけでなく、細菌に対しても大きな効果を発揮するのです。カビを始めとする細菌類はニオイ発生の原因ともなりますから、カビ退治はニオイ退治にもつながっています。

 実際に弊社のプラズマ発生器をお使いになっている方からお風呂のピンクカビや下駄箱に発生した黒いカビにも効果があったという報告をいただいています。

 

 

 

プラズマによるカーボン微粒子の親水化処理

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カーボンを水に投入

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水表面にカーボンが浮いている状態

 前回シリカ微粒子を表面処理してみましたが、今回はご要望をいただいたのでカーボン微粒子を表面処理してみました。

 カーボンは撥水性が強く、親水化処理をした製品以外のものを水になじませるのは様々な方法での親水化処理が試みられています。

 そこで今回はカーボン微粒子をプラズマで表面処理してみました。

 上の写真のように、何も処理していないカーボンは水に浮いてしまいます。

 そこで、水に浮いたカーボン微粒子にプラズマを照射してテストをしてみました。

 実験終了後の状態が下の2枚の写真になります。

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プラズマ照射後の状況

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プラズマ照射後の状況フラスコ底部

 写真ではっきりわかるように表面に浮いていたカーボン微粒子は撥水性が取れて水中へと沈んでいます。底面部の写真には沈み込んだカーボンが確認していただけると思います。

 

 このように、前回のシリカに続き、カーボンでも表面処理を行うことが出来て微粒子の性質が変化することがおわかりいただけたと思います。

 

 

 

 

 

 


 

 

放電によるオゾンとラジカルで空気を消毒しましょう。

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プラズマボール

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小型プラズマ発生装置

 

 このブログでは何回もプラズマについて書いて来ましたが、もう一度プラズマとは何かについて紹介し、その効果についても紹介したいと思います。

 まずはじめにプラズマとはあるエネルギーによって原子を構成する電子がその軌道から飛び出して元素としてのバランスが取れなくなっている状態と言うことが出来ます。こういう状態をただしく表現するならプラズマ状態と言うのが正解だと思います。

 そして、ここで外部に飛び出した自由電子は不安定なために安定しようとして他のものと反応する(くっつく)という行動に出ます。あるいは電子が一つ足りなくなった原子核は他のものから電子を奪う行動に出るのです。このような仕組みでプラズマ状態になった物質は活発に動くことによって、外部に影響を与えて行くのです。この自由になった電子や原子核を自由ラジカルと呼びます。

 大気圧バリア放電により発生する放電現象は周囲の大気に含まれる成分をプラズマ状態へと変化させて行くのです。地球上の大気は約80%が窒素20%が酸素から出来ています。従いまして、プラズマ状態へと変化して行くのもこの2つの成分が中心になります。

 今回は新型コロナウイルスにも関係するので、プラズマ状態になった成分の中で殺菌に関する成分についてご紹介しておきます。

 まずは、オゾン(O3)について紹介します。

 オゾンは酸素(O2)と酸素原子(O)によって構成されている物質です。
 オゾン分子(O3)は、きわめて反応性の高い物質(いろいろなものにくっつきやすい)であり、時間とともに安定した酸素(O2)に戻ろうとする性質をもっています。反応後は残留物を出さないので、環境に負荷を与えないきわめて安全な物質ということが出来ます。

 そして、この反応性の高さがウイルスをはじめとして細菌等を死滅させる効果を持っているのです。O原子が他の物質にくっつくことを酸化すると言いますが、細菌やウイルスにもくっついて、ウイルスの外膜(エンベローブ)や細菌の細胞膜を破壊してしまいます。

 現在では、多くの病院でオゾンによる殺菌システムが導入されており、手術室や病室の消毒だけでなく、今後院内感染の防止のためにも導入が進んでいくものと考えられます。さらに、新型コロナウイルスの感染防止という観点から、老人施設や学校、集会所等の人が多く集まる場所にも導入が進んでいくものと考えられます。

 

 次は水酸基(OH)ラジカルです。

 こちらは大気中の水蒸気や水に反応して発生するラジカルです。オゾンよりも反応性が高いためにすぐに他の物質と反応してしまうのでその寿命は短いですが、酸化力は

オゾンよりも高く、ウイルスや細菌に対する攻撃力も優れています。こちらも反応したあとは水(H2O)に戻りますから、環境への負荷はありません。

 

 これらの自由電子は空気中や室内に飛び出したウイルスにもくっついてウイルスを酸化してしまいます。酸化されたウイルスは、その機能を失い死滅することになるのです。これを脂質過酸化反応と言います。

 

 現代人にとっては初めての経験となる新型コロナウイルスですが、多くの病院や研究機関で導入が進んでいる大気圧バリア放電による殺菌というシステムならば、見えない敵に対して、物理的に攻撃を加えることで対抗出来ると考えています。

 外部に飛び出したウイルスを人間の体内の入る前に電子の力で死滅させるシステムは3密になりやすいお部屋などで効果を発揮するアイテムとして優れていると言うことが出来るでしょう。

  ウイルスとの長い戦いになることが予想されるこれからの生活に不安をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせ下さい。

 

 

 

 

 

 

放電エネルギーによる脂質過酸化反応でウイルスを退治しよう

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放電電子とプラズマ状態


 

 

 相変わらず世間を騒がせている新型コロナウイルスSARS-CoV-2)ですが、もう少し内容を詳しくみて放電による自由電子新型コロナウイルスにダメージを与える過程を詳しく説明したいと思います。

 

 まず、ウイルスには外膜(エンベローブ)を持ったウイルスと外膜を持たないウイルスに分類されます。ウイルスの中身は細胞を持たず、いわば遺伝子だけで存在するような生物なのです。

 1、エンベローブを持ったウイルスはインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス等

   でこの膜はアルコールで破壊することができ、膜が壊れるとウイルス本体を破壊

   することが出来ます。

 2,エンベローブを持たないウイルスノロウイルスアデノウイルスプール熱

   等)コクサッキー(ヘルパンギーナ手足口病)等があげられます。この膜は

   アルコールでは分解せず、感染力も強いと言われています。

 

 今回のSARS-CoV-2ウイルスはエンベローブを持ったウイルスに分類されます。

 

 ここで、もう少し詳細に見るとエンベローブは脂質で出来た膜であり、アルコールで破壊されるだけでなく、自由電子フリーラジカル)によっても酸化分解されます。この反応を脂質過酸化反応( Lipid peroxidation)と言います。

 フリーラジカルがエンベローブ中の脂質から電子を奪い、その結果として遺伝子に損傷を与えることになるのです。脂質過酸化反応は、フリーラジカルの連鎖反応のメカニズムによって進行すると考えられています。

 

 このようにウイルスのエンベローブが自由電子と結合しやすい性質を持っているために放電によってプラズマ状態になった大気中の酸素や窒素等のフリラジカルが空間全体に存在するウイルスのエンベローブと反応してウイルス自体の増殖を止める効果が高いのです。自由電子は様々なものに反応して酸化反応を進めますが、それは無機物だけでなく有機物に対しても同じ効果を発揮します。

 自由電子による動きは、消毒剤のように触れなければ効果がないと言うものではなく、空間全体にまんべんなく広がって行くのでより広い範囲に渡って強力な効果を発揮します。

 今回前回の内容を一部訂正してあります。

 

 

 

 

 

 

2種類のウイルスと放電電子による脂質過酸化反応

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電子のイメージ

 相変わらず世間を騒がせている新型コロナウイルスSARS-CoV-2)ですが、もう少し内容を詳しくみて放電による自由電子新型コロナウイルスにダメージを与える過程を詳しく説明したいと思います。

 

 まず、ウイルスには外膜(エンベローブ)を持ったウイルスと外膜を持たないウイルスに分類されます。

 1、エンベローブを持ったウイルスはインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス等

   でこの膜はアルコールで破壊することができ、膜が壊れるとウイルス本体を破壊

   することが出来ます。

 2,エンベローブを持たないウイルスノロウイルスアデノウイルスプール熱

   等)コクサッキー(ヘルパンギーナ手足口病)等があげられます。この膜は

   アルコールでは分解せず、感染力も強いと言われています。

 

 今回のSARS-CoV-2ウイルスはエンベローブを持ったウイルスに分類されます。

 

 ここで、もう少し詳細に見るとエンベローブは脂質で出来た膜であり、アルコールで破壊されるだけでなく、自由電子フリーラジカル)によっても酸化分解されます。この反応を脂質過酸化反応( Lipid peroxidation)と言います。

 フリーラジカルがエンベローブ中の脂質から電子を奪い、その結果として細胞に損傷を与えることになるのです。脂質過酸化反応は、フリーラジカルの連鎖反応のメカニズムによって進行すると考えられています。

 

 このようにウイルスのエンベローブが自由電子と結合しやすい性質を持っているために放電によってプラズマ状態になった大気中の酸素や窒素等のフリラジカルが空間全体に存在するウイルスのエンベローブと反応してウイルス自体の増殖を止める効果が高いのです。自由電子は様々なものに反応して酸化反応を進めますが、それは無機物だけでなく有機物に対しても同じ効果を発揮します。

 自由電子による動きは、消毒剤のように触れなければ効果がないと言うものではなく、空間全体にまんべんなく広がって行くのでより広い範囲に渡って強力な効果を発揮します。

 

レムデシビルってどんな薬?

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液剤

 昨日からレムデシビルという薬が特例で承認されるというニュースが伝わってきています。そこで、この薬について紹介しておきます。

 

 レムデシビルは米国のギリアド社がもともとエボラ出血熱の治療薬として開発していた抗ウイルス薬です。コロナウイルスを含む一本鎖RNAウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが明らかになっており、COVID-19の治療薬としても名前があがっています。

 

 そもそもウイルスは下記の3段階の過程を経て増殖して行きます。したがいまして、この3つの過程のどこかを阻害すればウイルスは増殖出来ないと言うことになるのです。

(1)人の粘膜に吸着して細胞内に侵入し、自身の膜を破って細胞中にウイルスの設 

   計図であるRNA(リボ核酸)を放出する「脱殻」という工程

(2)放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生む「複製」という工程

(3)そのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出る「遊離」という工程

 

 ギリアド社が詳しい情報を発表していないので詳細はわかりませんが、どうもレムデシビルは一本鎖RNAウイルスの複製の作用を阻害してウイルスの増殖を止める作用があるようです。

 

 短時間での臨床を行うようなので、これから化学的な分析が進むと期待しています。