大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

レムデシビルってどんな薬?

f:id:techfp8329:20200428135604j:plain

液剤

 昨日からレムデシビルという薬が特例で承認されるというニュースが伝わってきています。そこで、この薬について紹介しておきます。

 

 レムデシビルは米国のギリアド社がもともとエボラ出血熱の治療薬として開発していた抗ウイルス薬です。コロナウイルスを含む一本鎖RNAウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが明らかになっており、COVID-19の治療薬としても名前があがっています。

 

 そもそもウイルスは下記の3段階の過程を経て増殖して行きます。したがいまして、この3つの過程のどこかを阻害すればウイルスは増殖出来ないと言うことになるのです。

(1)人の粘膜に吸着して細胞内に侵入し、自身の膜を破って細胞中にウイルスの設 

   計図であるRNA(リボ核酸)を放出する「脱殻」という工程

(2)放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生む「複製」という工程

(3)そのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出る「遊離」という工程

 

 ギリアド社が詳しい情報を発表していないので詳細はわかりませんが、どうもレムデシビルは一本鎖RNAウイルスの複製の作用を阻害してウイルスの増殖を止める作用があるようです。

 

 短時間での臨床を行うようなので、これから化学的な分析が進むと期待しています。