前回光触媒について触れたけど、もう少し詳しく書いておくことにします。ちなみに上の写真は昨日の粉末を使い薄い膜を作ったものです。
それでは、光触媒の定義を探ってみると
①紫外線を当てる
光触媒(二酸化チタン)に光(紫外線)が当たると、その表面から電子が飛び出します。このとき、電子が抜け出た穴は正孔(ホール)と呼ばれており、プラスの電荷を帯びています。
②OHラジカルの出現
正孔は強い酸化力をもち、水中にあるOH-(水酸化物イオン)などから電子を奪います。このとき、電子を奪われたOH-は非常に不安定な状態のOHラジカルになります。
③有機物をバラバラに!
OHラジカルは強力な酸化力を持つために近くの有機物から電子を奪い、自分自身が安定になろうとします。この様にして電子を奪われた有機物は結合を分断され、最終的には二酸化炭素や水となり大気中に発散していきます。
というような記述がみつかります。
光触媒は紫外線というエネルギーによって、プラズマ状態を作り出していると言うことで、放電によって発生するプラズマ状態とその効果は似通ったものになっています。ただ、光触媒には金属表面を処理したり樹脂表面を処理するほどのエネルギーは持っていません。
ただ、似通った効果を発揮するものを融合させようと言うのが今回の狙いです。放電プラズマのケースの内側に光触媒膜を形成することで放電プラズマが発生する紫外線を有効に使って放電によるプラズマと光触媒によるプラズマの両方が使えるようになるのです。これは技術の大きな進化につながることは間違いがありません。
幸いなことに、弊社では両方の技術を持ち合わせているので、すぐに実用化が可能となったのです。