数年前から「光触媒」という言葉を耳にするようになりました。最近ではプラズマと同じように新型コロナウイルスにも効果があるというような情報も伝わって来ています。
そもそも光触媒とは酸化チタンに代表されるような無機金属には紫外線で励起させるとフリーラジカルが発生し有機物を分解する効果があるということを利用した技術を指すものでした。外壁の汚れが落ちるなどと言われていました。
ただ、実現させるためには酸化チタンを何らかの形で薄い膜にすることが重要なポイントとなっていました。しかし、紫外線を受けた酸化チタンが発生させるフリーラジカルや紫外線そのもので薄い膜が破壊されてしまい、効果がなくなってしまうという問題があったのです。
弊社ではプラズマ発生素子の誘電体を開発にあたりプラズマの発生する活性種やプラズマの発生する紫外線によって誘電体が破壊されないようにする方法をみつけることが出来ました。そしてその技術をそのまま応用することで強い酸化チタン膜を形成することが可能となりました。
最近ではプラズマのケース内部に光触媒作用のある膜を形成することで、プラズマが発光によって出す紫外線の効果を有効に使い、プラズマの発生させるフリーラジカルと同時に光触媒の発生するフリーラジカルを同時に利用できようになりました。
プラズマ発生素子の強化は前回お伝えしましたが、さらに光触媒の効果もプラスし、複合的で強力なシステムが生まれて来ているのです。