前回プラズマは力持ちだということを書きましたが、ではどのくらい力持ちなのでしょうか。
大気圧バリア放電プラズマに関しては多くの研究資料がみつかります。その中の記述を引用させて貰えば
「大気への排出量が多い VOC であるトルエンおよびキシレンは,基本骨格に安定で付加反応を受けにくいベンゼン環を有しているが,ベンゼン環の結合エネルギーが 5.37eV 程度であるのに対して,放電プラズマの発生に不可欠な電離衝突に必要なエネルギーが概ね 10eV 以上であることを考慮すると,放電プラズマを用いることでベンゼン環を開裂させ,トルエンおよびキシレンを無毒あるいは低毒性の化学物質へ転化させることが可能である。」
このように放電プラズマはトルエンやキシレンを無害化出来るエネルギーを十分に持っていると言うことになります。
ただ、プラズマというとどうしても高価になりやすいと言うことがあるのが進化を遅らせていることも事実です。
素晴らしいパワーを持った大気圧バリア放電システムを安価で利用できる弊社システムは脱炭素社会を目指すという時代には最適なツールなのです。