大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

大気圧バリア放電の原理

 今日はもう少し突っ込んでなぜバリア放電が起きるのかを説明しておきたいと思います。

 

 平行平板電極(二枚の抵抗した金属板),同軸円筒(重なった丸い金属のパイプ)電極などの少なくとも一方の電極に誘電体(絶縁体)を設けて,電極間に交流またはパルス電圧を印加すると誘電体に電荷が集中することによって向き合った電極間に誘電体バリア放電が発生します。そして、放電電流の運ぶ電荷が誘電体上に蓄積することで放電ギャップに加わる電圧が減少し自ら放電を停止します。しかしそこで逆の電流が加わることで持続的な放電が可能になります。つまり,誘電体バリア放電は常にパルス的な放電となってジュール加熱を抑制し,連続的な安定した大気圧非熱平衡プラズマを発生します。

 

 ここで重要なのは電極間の放電ギャップであり、これを極限まで小さくすることで少ない電圧で放電をさせることが可能になり省エネにつながってくるのです。

 

 弊社プラズマ発生ユニットは、誘電体がナノテクノロジーの成果によって構成されているために電極間のギャップを0に近づけることに成功しました。また向き合った電極形状の自由度も格段に向上しています。複雑な三次元形状の電極でも対応することが可能です。

 

 まったく新しい発想から生まれた誘電体が、弊社プラズマ発生ユニットを小型で自由度の高いシステムにしています。さらに、従来用いられてきたガラス・セラミック等の高価な誘電体を必要としないためコストの大幅なダウンを実現しました。

 

 誰でもが簡単に扱うことが可能なプラズマ発生ユニットが出来て初めて技術が飛躍的に進化して行くと考えています。いままで、プラズマを試してみたいけど、価格が高くて手がでないという懸念を持たれていた方にも安心して開発に取り組めるユニットを供給することを目標に頑張っています。

 

 イデアは無限大に広がっていることはまちがいありません。手軽なプラズマユニットで斬新なアイデアを生かしてみませんか。

 

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