前回オゾンが新型コロナウイルスに効果を発揮したという奈良県医大の情報をおつたえしましたが、オゾンの濃度といい時間といいどうも腑に落ちない点が多いのも事実です。報道の内容によれば、おそらく医療機関で用いられる滅菌の概念に近いような領域をテストしているような気がします。
ただ、一般の生活の中においては滅菌のレベルまで行かなくてもウイルスが感染しにくい状況を作り出せればよいのではないかと思います。
新型コロナウイルスに限ったことではありませんが、ウイルスが1個とか2個身体に入ったところで感染にはいたりません。感染するために数千個とか数万個のレベルで身体に入ることが必要になってきます。ですからウイルス0を目指すのではなく、ウイルスを100分の1あるいは1000分の1に減らすだけでも十分に効果があると思います。
また、人間の飛沫で飛び散ったウイルスの多くは床に落ちると言われています。そして、その床に張り付いたウイルスの上を歩くことによって、ウイルスが飛び上がりやすくしてしまうのです。
そうしたことから考えれば、人間の生活空間の膝より下の部分を重点的に消毒することで、ウイルスの数を大きく減らせると考えます。エンベローブウイルスはオゾンだけでなくプラズマが生み出す多種類のフリーラジカルによって脂質過酸化反応によって死滅することもわかっているわけですからそれをどうやって利用するか知恵の見せ所です。
そう考えれば、使用基準に則った濃度の薄いオゾンでもその使い方に工夫をすればウイルスに感染しにくいスペースを作ることが可能になります。
せっかく、見出してくれた知見ですからうまく活かすことによって暮らしやすい生活空間を作ることに貢献したいと考えています。弊社の大気圧バリア放電プラズマはウイルス0ではなくウイルスが感染しにくい空間を作ることに貢献できると考えています。