昨日塩素消毒でトリハロメタンに触れましたがもう少し詳しく書いておきます。
トリハロメタンは、 水道水中に存在する有機物と塩素が反応してできる物質で、 発がん性が疑われている物質です。
水質基準は、 生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じないレベル を基に安全性を考慮して決められています。 浄水場では、水質基準を超えないように対策がとられているため、 水道水中に含まれるトリハロメタンを摂取したとしても健康上問題はないとされていますが注意をしておいたほうが良いと考えられます。
トリハロメタンの除去方法にもちょっとした注意が必要なのでご紹介します。
水を沸騰させる
沸とうさせると、トリハロメタンは気化して水中から除去することができますが10分以上沸とうが必要だと言われています。トリハロメタンは、沸とうして5分程すると一時的に水中濃度が上昇しますが、さらに沸とうを続けると蒸発するため、除去することが可能です。5分程度で沸とうを止めてしまうと、逆にトリハロメタンが増加してしまうので注意が必要です。電気ポットでは、沸とう操作を数回繰り返すことが有効だと考えられます。
活性炭を通す
活性炭の表面には目では見えない小さいすき間が空いていて、そのすき間に色々なものを取り込む性質があります。残留塩素と同様にトリハロメタンも活性炭に吸着されるため、除去することができます。ただし、活性炭の吸着量は限界がありますから、早め早めに交換することをお勧めします。