前回で院内感染について詳しく説明しましたが、一番大きな問題は細菌が薬剤に対して耐性を持つようになってしまうことです。これは多くの細菌がバイオフィルムという保護膜を持つようになり、薬品を弾くような能力をもってしまうために発生する現象です。
以前に書いたお風呂のピンクカビや水回りのヌメリも同様の機能を持つために薬品では除去が難しくなってしまいます。
ここで、もう一度プラズマの効果について説明しますが、プラズマを照射することで細菌を消滅させ、なおかつ耐性を持つようなことはありません。なぜかということになりますが、プラズマが発生すると数多くの自由な電子やイオンが飛びかうようになります。その中には、とても酸化力の強いオゾンも発生しています。
酸化力の強いものが飛びかうと、細菌の細胞膜に酸素が付着して細胞膜を破壊してしまいます。従いまして、これに対する耐性をつくることは出来なくなります。
さらに、空中に飛び出したオゾン(O3)は一つの酸素が細胞膜にしがみつき、残りはきれいな酸素に戻ります。ですから、細菌の耐性を作ることを不可能にし、その後は自然の状態の酸素に戻っていきますから、なんら残留物を残すこともありません。まさしく環境に優しいエコな殺菌方法ということが出来ます。
なお、プラズマは空気中だけでなく、水中に溶け込んで殺菌水をつくることも可能です。これは次回にでもご紹介します。
このように素晴らしい効果を持ったプラズマをもっと使いやすくするために最も必要なコストダウンを弊社のプラズマ発生素子は実現しています。