大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

格子振動と熱放射

 物質 原子 または分子から構成されていますが、その原子や分子の運動エネルギーの状態によって3つの状態物質の三態 がありエネルギーを失うに従って気体・液体・個体 に変化します。しかし、原子や分子が結合 して固体になっても運動エネルギーを完全に失っているのではなく、気体や液体よりは小さくはなりますが運動エネルギーを持っています。固体では原子や分子は一般に整然と配列されていて、これを結晶 といい、その状態を結晶構造けっしょうこうぞうcrystal structure)といいます。

 

 結晶中の分子や原子は結晶格子 の位置で前後左右上下に少しだけ移動する振動ことができます。この振動を熱振あるいは格子振動といいます。

物質はその温度に対応した電磁波熱放射Thermal radiationを出しています。

 ついでですが、電磁波の中で人間が見える領域のものをと呼んでいます。

 

 この熱放射はそれぞれの物質によってその性能が違っています。これを数値化したものが放射率です。熱放射が最大数値になっているのが理想黒体と呼ばれています。

 

 一般的に金属は放射率が低く、金属表面から大気中にエネルギーを積極的に放出することは苦手です。しかし、金属表面に放射率が高くなる薄膜を形成することによって金属からも大気中にエネルギーを放出することが可能になります。これは結果として金属自体の温度を下げることにつながります。

 

 弊社では熱放射によってエネルギーを外部に放出出来る薄膜も用意しています。

 熱にお困りの方是非一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

f:id:techfp8329:20180306075614j:plain

これは、金属酸化物を使った熱放射性の高い薄膜です。