物質 は原子 または分子から構成されていますが、その原子や分子の運動エネルギーの状態によって3つの状態(物質の三態 )がありエネルギーを失うに従って気体・液体・個体 に変化します。しかし、原子や分子が結合 して固体になっても運動エネルギーを完全に失っているのではなく、気体や液体よりは小さくはなりますが運動エネルギーを持っています。固体では原子や分子は一般に整然と配列されていて、これを結晶 といい、その状態を結晶構造(けっしょうこうぞうcrystal structure)といいます。
結晶中の分子や原子は結晶格子 の位置で前後左右上下に少しだけ移動する(振動)ことができます。この振動を熱振動あるいは格子振動といいます。
物質はその温度に対応した電磁波(熱放射Thermal radiation)を出しています。
ついでですが、電磁波の中で人間が見える領域のものを光と呼んでいます。
この熱放射はそれぞれの物質によってその性能が違っています。これを数値化したものが熱放射率です。熱放射が最大数値になっているのが理想黒体と呼ばれています。
一般的に金属は放射率が低く、金属表面から大気中にエネルギーを積極的に放出することは苦手です。しかし、金属表面に放射率が高くなる薄膜を形成することによって金属からも大気中にエネルギーを放出することが可能になります。これは結果として金属自体の温度を下げることにつながります。
弊社では熱放射によってエネルギーを外部に放出出来る薄膜も用意しています。
熱にお困りの方是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
これは、金属酸化物を使った熱放射性の高い薄膜です。