前回に続いてピンクカビ(メチロバクテリウム)について書きます。
1、塩素に対する抵抗力
前回塩素に対する抵抗力が強いと書きましたが、これは水道水に含まれる塩素に対しても同様で水道水の中にも生息しているということです。実験によれば水道水を用いて培養をするとかなりの確率で生育が確認されているようです。また、栄養素を必要としないので水のように栄養分が少ない物質でも十分に繁殖出来るようです。
2、一つの細胞に生存時間が長い
メチロバクテリウムは細胞分離が起きるまでの時間が4~6時間という時間がかかり、通常の菌類の10~20分に比べて長い間一つの細胞が生き延びています。ですから、急に増殖することはなく目立たないようにじっくりと成長していくようです。これが、気づくのに時間がかかる原因になっているようです。
3、いろんなところにいます。
メチロバクテリウムが話題になるのは浴室や洗面所、トイレが多いのですが、じつはいろんなところにいます。一例として靴の中、そして靴下にも繁殖しているようです。
塩素に対して対抗力をもつくらいなので、一般の洗剤に対しては強い抵抗力を発揮します。それは、洗濯をしても除去出来ないという結果になっているようです。
水道水の中にも繁殖していて、気が付かないうちに増殖し、洗浄等の効果がないという困った細菌と言えるのではないでしょうか。
4、安価なプラズマが研究を推し進めます。
メチロバクテリウムの特徴が分かってきましたから、だれでも使える安価なプラズマ発生装置が普及することで、もっと多くの研究機関や大学でメチロバクテリウムに対する対抗策が実証されると良いと考えています。そのためには弊社のプラズマ発生装置は最適なツールだと考えています。