今まで、何回にも渡って低電力で稼働するプラズマが必要だと書いてきましたが今日はちょっと突っ込んで書いてみようと思います。
プラズマの発生形態は様々なものがあり、皆さんも雷のように放電させてプラズマを作っている写真をご覧になったことがあると思います。そして、そこで作られたプラズが有益な効果を持っていることも詳細に説明してきました。
ただ、問題なのはそこで用いられているプラズマが本当に地球環境にとって優れているものなのかどうかと言うことです。プラズマで有害ガスが除去出来たとしても、そこで使われたエネルギーが膨大なものであれば、結果としてCO2の排出量が増えてしまい地球環境にとってけっして優しいものではなくなってしまいます。また、前回も書きましたが、結果として窒素酸化物を撒き散らしているようなものではかえってマイナス効果がほうが大きくなってしまいます。
環境システムとして開発が進むアイテムの中での一例をあげるならば、各国で行われているCO2の分離システムの開発があります。これらのシステムではCO2は分離できたけれども、多大なエネルギーを使うことによって結果としてより多くのCO2を排出する結果になってしまっているのが現状です。これでは、やる意味がないどころかやらないほうが良いということになってしまいます。
プラズマもまったく同様のことが言えると考えます。プラズマの効果がすぐれているからと言ってどんなにエネルギーを使っても良いということにはなりません。より少ないエネルギーによってより大きな効果をあげるシステムづくりが必要なことは言うまでもありません。
今まで、省エネと言いながら使用するエネルギーとその効率の検討はどうしても後回しにされてきたのが事実です。正直言って、電気自動車も自動車になってからの電力消費を考えればとてもエコロジーな乗り物だと思いますが、それを作るためにどれだけのエネルギーが使われているのかあるいはどれだけの環境に負荷をかける物質が排出されているのかは不明です。
本当の省エネということをもう一度初心に戻って考えてみるならば、すべてのシステムに於いてよりエネルギー効率に優れた方法を検討しみることが重要だと訴えかけたいと考えています。
そういう意味からもプラズマももっとエネルギー効率の高いシステムを開発する必要があり、より低電力で駆動するプラズマシステムの利用が今後の地球環境のためには必要だと考える所以です。