多くの効果をご紹介してきた大気圧プラズマですが、多くのシステムが高電圧による放電を利用していることから、NOx(窒素酸化物)の生成が確認されています。
しかし、環境保全対策として利用する中でNoxの生成は問題があることが指摘されています。
そこでまず、窒素酸化物とはなにか?簡単に説明しておきます。
石炭や石油などの燃料中の窒素(N)や、空気中の窒素が、高温燃焼時に酸化されて発生する窒素と酸素(O)の化合物。発生時は一酸化窒素(NO)だけど、大気中で酸化されて二酸化窒素となります。二酸化窒素は人体に有害で、呼吸器系疾患を起こすと言われています。製鉄所、発電所、工場などの固定発生源だけでなく、自動車、船舶、航空機などの移動発生源からも大量に排出される。二酸化窒素は、大気中で硝酸ミストとなり、酸性雨の原因となると言われています。
弊社プラズマ発生素子は電圧2.7Kv電流μAという低電圧低電流値でプラズマ放電を可能にしていますのでNoxの発生はありませんし、多くの機関で発生がないことが確認されています。
少なくとも、環境に優しいシステムをうたう以上はNoxの発生はないことが最低の条件だと思います。大気圧プラズマはNoxの発生は仕方ないのではなくて、なしにしなければ意味がないと考えています。
最近は多くの大気圧プラズマが紹介されているようですが、ぜひNoxの発生は確認してほしいと思います。