前回の話で塩素による水の殺菌を説明しましたが、塩素殺菌によるトリハロメタン生成とその危険性についても紹介しました。
塩素の残留性は長時間に渡って水を殺菌する上ではコストパフォーマンスが高いということはわかりますが、下水処理場や浄水場で水を殺菌するときから塩素を持ちいるとより多くの塩素が残留する可能性が高く、危険性が増してしまうことが考えられます。
そこで、今回はプラズマによる水の殺菌について説明したいと思います。これは現在でも大きな浄水場等では使われている殺菌法で、安全な殺菌法として用いrたれています。
その仕組と言えばプラズマ放射によって発生するオゾンや酸素ラジカル(活性種)の強い酸化力がウイルスや細菌の繁殖をストップさせてしまうというのが特徴です。
さらに、塩素殺菌に用いた塩素は最終的には空気中に揮発して行きますが、塩素そのものがなくなるわけではなく、塩素は塩素として空気中を漂います。空気中の塩素についてはダイオキシン発生の源になるだけではなく、地球温暖化を進める物質の代表のような存在です。いずれにしても、空気中に拡散した塩素は環境破壊の大きな要因になってしまいます。
しかし、プラズマによって発生したオゾンや酸素ラジカルは殺菌という作用を発揮したあとには、もとの酸素に戻ってくれるので、地球環境に影響を与えるような物質を発生させることはありません。言ってみれば、環境に優しい殺菌方法ということが出来ます。
ただ、現状ではプラズマ殺菌を行うには多大なエネルギーを使ってしまうということと、コストがかかるという大きな問題が潜んでいます。安全な殺菌方法であることがわかっていても、簡単には導入できないのはこの問題が横たわっているからです。
そこで、弊社の開発したプラズマ発生システムを用いて、なんとか省エネでコストのかからないシステムに作り上げたいと考えているのです。