大気圧バリア放電、プラズマ、殺菌、脱臭、表面処理、有害ガス分解、環境対策、カビ、ウイルス、耐熱性薄膜、オゾン、OHラジカル、新型コロナウイルス

変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

プラズマの食品分野における用途開発

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プラズマ発光をしている様子


 

 現状における大気圧プラズマの具体的な用途が研究されている分野においてご紹介しておきいたいと思います。様々な分野において大気圧プラズマの具体的な導入研究が行われているので、少しずつ掘り下げてみたいと思います。

 

 まず、食糧問題としてニーズの高まる農業分野における植物工場や保存倉庫といった密閉空間における殺菌手法としての大気圧プラズマ適用実験が積極的に行われいます。

 

 微生物(大腸菌を始めとする種々の細菌),青カビの一種であるフザリウム,ミドリ
カビなどの殺菌・滅菌を具体的事例として研究が進んでおり効果も確認されています。

 

 農作物の保存や植物工場内の環境を清浄に保つための1つの手法として大気圧プラズマの有用性が多くの研究機関で確認されています。

 

 また,プラズマの応用可能性を殺菌だけでなく食品加工分野や食品輸送分野の鮮度保持という目的にも広げようという試みがなされています。これも今後の食料分野の問題としては重要な課題となっています。

 

 いずれの研究ステージに置いても、今まで薬品に頼らざるを得なかった殺菌効果を薬品汚染という危険性のない大気圧プラズマを積極的に利用することで安心安全な食品の供給を目指そうという大変意義深い研究だと考えます。

 

 また、今年もそうですが、今後、自然環境の変化により農作物の供給が思うように行かず価格が高騰するという事態が頻繁に発生する可能性が高くなってきています。さらに言えば価格が高騰するだけでなく、品物が不足するという事態についてもきちんとした対応が求められる時代になってきています。

 

 作物をいかに安全かつ効率的に生産するか、あるいは食物をいかに長持ちさせるかと言うことが重要な課題になってきているのは間違いありません。しかも残された時間はそう多くはないと考えられます。

 

 そんな時代の中でもっと手軽にプラズマを利用したシステムを多くの方たちとのコラボレーションの中で開発して行ければと考えています。