プラズマの従来技術を振り返ってみると、プラズマ=真空チャンバーというのが出発点になっています。プラズマの効果を得るためには真空にした空間が必要と言うことで、真空を形成する閉じた空間が必要となり、装置として大掛かりになるだけでなく作業をするにも真空を作成する時間が必要となりスピードのある装置とは言えませんでした。
近年になり、真空を必要としない大気圧プラズマが登場しましたが、多くのシステムは数十KVという高電圧が必要となり、今度は高圧電源の開発に費用コストがかかるようになってしまいました。大気中で離れた電極間に放電現象を発生させるにはどうしても高電圧が必要となるという物理的な制約によるものでした。
このシステムは真空を形成するというステップを必要としないため、作業スピードをあげることは出来ましたが、非常に高い電圧を必要とするため電源の安全性も含めてコストの大きなダウンにはつながっていませんでした。
そこで、弊社では大気圧バリア放電方式に寄って電極の距離を近づけることが出来れば、危険な領域になってしまうような高電圧を必要としないという原理を追求してみました。なかでも、弊社の基礎技術であるナノテクノロジーによって誘電体の開発を行った結果、放電する電極間の間隔をほぼギャップ0ということを実現できました。これにより低電圧でも放電が可能になりました。低電圧で動作しますから、安全性も高くコストも抑えることが可能になりました。
今、プラズマの素晴らしい機能をもっと多くの方に有効に使っていただくための準備は整いました。ぜひ多くの方がこの技術を体感していただくことが出来ればと考えております。多くの方のお問い合わせをお待ちしています。