プラズマを発生させるとなぜ光るのか?これはいろいろな解説書には原子核の周りをまわっている電子が飛び出すときにエネルギーを得ているから、もとの場所に戻ろうとするときに余ったエネルギーを光というエネルギーに変えて放出するからだと言われています。
ただ、この説明って分かりにくいと思うんです。だからもう少し簡単に説明しておこうと思います。
まず、電子が飛び出すときは異常な高温にさらされるとか、大きな衝撃を受けるとかのエネルギーの増加現象が起きないと外には飛び出せません。熱にさらされて温度が高くなるというのはエネルギーが増えた状態(温度の上昇はエネルギーが増えた証拠です)ですし、衝撃を受ける(歩いていて後ろから押されるようなもの)というのもエネルギーをもらった状態ですからこちらも持っているエネルギーは増加しています。
分かりやすくたとえると親子喧嘩をしたドラ息子が頭に血が上った状態みたいなもんです。非常にエキサイトしてエネルギーが高くなってしまっています。その結果家出をしてしまったという状態です。
宇宙戦艦ヤマトだと、波動砲発射のために波動エンジンの充填率を上げた状態です。
まあ、エネルギー充填200%というところでしょうか。
宇宙戦艦ヤマトの場合エネルギーをためた後は波動砲を発射してもとに戻りますよね。この場面では波動砲発射がエネルギーをロスしてもとに戻る要因になっています。
ドラ息子の場合は家に戻るためには頭に上った血を鎮めるために町をふらついたりしてエネルギーを消費します。その結果冷静になって家に戻ったというところです。
そして電子の場合は勢いよく飛び出す原因を作ったエネルギーをヤマトのように波動砲発射も出来ないし、ドラ息子みたいに町をふらつくことも出来ないから、光というエネルギーに変えて吐き出します。その結果がプラズマ発光という現象になっています。いうなれば光を出して元のさやに納まるということです。なんかかっこいいでしょ。
でも、プラズマの場合飛び出した電子はドラ息子とは違って、いやな匂いの元を分解したり、細菌やウイルスを殺したり、ダイオキシンのような有害物質を分解するだけじゃなく水の浄化もしてしまうという働き者です。その他にも金属や樹脂の表面をきれいにするというような働きもします。まさに見ての通り、輝かしい活躍ぶりというところです。
まあ、家出した電子君に言わせれば、「どうだすごいだろ」と言って光ってる感じです。
プラズマが光ってる理由、少しは理解していただけたでしょうか。
写真は弊社の小型プラズマ発生装置でプラズマ発光しているところです。