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変わった開発者のブログ

安価なプラズマは世の中を変えると信じて苦しみながら夢を追い続ける開発者のブログ。

耐熱性反射膜

光関連の機器開発の中で重要なポイントになるのが反射板です。一つの光源から後方に向かおうとする光を反射して前方に向かわせることで光のロスを防ぐことが光量を上げる上ではとても大切な技術になります。

また、蛍光灯や白熱球を触ってみればわかりますが、発光するデバイスは想像以上に高温になっています。これはLEDも同じで発光する部分は低温ですが、その発光のもとになる半導体自体は高温になってしまいます。LEDについていえば、最近のように光量があがれば温度は急上昇してきています。
ですから、反射板もただ反射率が高いだけでなく、高温になっても変色しないことが重要なポイントになってきます。
現状では反射率の高い素材はたくさん出てきていますが、それはあくまで初期値であって、通常使用でも70%程度まで反射率が落ちてしまうものがほとんどです。こんな状況ですから発光デバイスが出す高温でも変色しない素材は皆無と言ってよいような状況です。
そこで弊社では変色しない素材を開発しました。
下の写真は200℃に2時間保持した後の状況です。この状態で90%以上の反射率をキープしています。同時に200℃に2時間保持したエポキシ樹脂の膜の変色との違いを確認して下さい。
まず弊社開発品です。
Rimg0311
続いてエポキシ樹脂です。
Rimg0310
エポキシ樹脂ではご覧のように変色が激しくなっています。ベースとなる樹脂が変色してしまえばどんなに白いフィラーを使ったとしても変色するのは避けられません。反射板が変色すれば当然出てくる光の色も変わっていきますから得られる光量をさらに下げる結果になってしまいます。

光というどこにでもある技術においてもこうしたバックアップ技術を開発することで、取り出せる光量を高く保つことが出来、それは結果として省エネに直結してきます。みんなが見逃しがちな技術であっても省エネのためには大きなポイントであることをもう一度見直す必要があるし、皆さんに知っていただきたいと考えています。